顎関節症とは

顎関節は左右にあり、側頭骨・下顎骨・関節円板・関節包・靭帯・筋肉から構成されています。

この図にあるように、顎の骨のくぼみのところに、関節円板という軟骨があります。

この関節円板は種々の筋肉ではいろいろな方向に固定されていますが、関節の動きに合わせて下顎頭に連動して移動します。

ここに、咬み合せの異常など何らかの障害が起こると、関節円板を固定している筋肉に緊張が起こり、痛みや口が開きにくいという症状が起こります。

これが顎関節症と呼ばれるものです。

顎関節症の実態

日本人の2人に1人は、何らかあごに異常があるのではないかと言われています。

一般的に顎関節症は、ごく軽度のものなら、自然に治ることもあります。

ただ、重症になると手術が必要となったり、症状にもめまいや耳鳴り、全身の痛みが出てしまったり、開口障害により食事の摂取が困難になったり、精神的にも落ち込んでうつ気味になってしまうなど、日常生活に支障をきたすほどの症状に苦しむ患者さんもいます。

そうなる前に、病院に行って原因の究明をし、その原因を取り除く処置をすることが大事です。

歯科医院における顎関節症の治療方法

顎関節症は一般的には、歯科や口腔外科で治療します。

歯科医院における主な治療の方法は、スプリントと呼ばれるマウスピースを口の中に装着して数ヶ月かけて顎周辺の筋肉のバランスを整えて症状の緩和をはかる方法、あるいは、歯を削ったり、歯にレジン(樹脂)などを付け加えて噛み合わせを調整する等の処置が、一般的です。

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