糖尿病による歯周病・歯槽膿漏

歯槽膿漏は、以前から糖尿病の合併症の一つと言われてきました。

実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多い、という疫学調査が複数報告されています。

なぜ、糖尿病の人は歯槽膿漏になりやすいのでしょうか……?

この仕組みはまだ詳細には解明されていませんが、血糖値が高い状態が続くと体の免疫機能が低下し、さまざまな感染症にかかりやすくなったり、糖分を多く必要とする歯槽膿漏の菌が増殖しやすくなるためではないかと考えられています。

さらに最近、歯槽膿漏になると糖尿病の症状が悪化する、という逆の関係も明らかになってきました。

つまり、歯槽膿漏と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。

糖尿病による歯周病・歯槽膿漏の治療例(54歳男性)

治療前

歯槽膿漏で歯が揺れて、歯茎も常に腫れているとのことで、いらっしゃった方です。

以前から糖尿病もあり、かなり重度の歯槽膿漏でしたので、全体を治療する必要がありました。

治療後

歯全体が揺れていましたので、弱い歯どうしを被せ物で繋ぎ、固定する必要がありました。

歯槽膿漏の処置をすべての歯と歯茎に施し、ブリッジタイプの差し歯で歯を繋ぎました。

糖尿病もコントロールがうまくいって、歯と歯茎の状態は安定しています。

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