矯正歯科とは

矯正歯科治療について

以前までは、矯正歯科治療は子供が行う治療という概念がありました。

しかし現在では、一定の条件が揃えばかなりの年齢になっても矯正歯科治療が出来るようになりました。

また、ただ単に歯並びを治すためだけに、矯正歯科治療をするのではなく、被せ物を作るときに、歯の方向をそろえて被せ物を作ると、自然感が増し、より綺麗に出来るため、矯正歯科治療を併用すること もあります。

矯正歯科治療の注意点

正歯科治療は、診断に始まり診断に終わる、と言われています。

つまり、事前の診断と計画が一番大切ということです。

歯を動かすこと自体は意外に簡単で、ある程度のところまでなら、どんな歯科医でも出来ます。

しかし、矯正歯科治療とは歯並びを良くするだけでなく、適切な噛み合わせを作らなければならないので、ただ闇雲に歯を並べるだけでは、うまくいきません。

また、抜歯して矯正治療を行う場合、診断を立てないで歯を抜いてしまうと、最終的に噛み合わせをまったく作れなくなってしまうこともあります。

矯正歯科治療の最終段階である、適切な噛み合わせを作るのはとても難しいので、矯正歯科認定医と呼ばれる何年も矯正歯科治療の勉強とトレーニングを積んだ歯科医にしか出来ないのが現状です。

また最近は、スピードブラケットと呼ばれる歯に付ける特殊な金属金具を使うことによって矯正歯科治療に費やす時間を短縮する方法や、針金を使わず透明な装置を患者さん自身が付け外しして矯正する治療法なども一般的になり、様々な形で進化しています。

 

検査 3万円・診断 2万円(模型・セファロ・パントモ含む)

装置代 7万円~70万円

治療期間 10か月~24か月

通院頻度は概ね3週間~6週間に1回

*注)矯正治療については一部の症例を除いて公的健康保険の対象外になります。

矯正治療には多くのメリットがありますが、治療前に知っておくべきリスクや副作用もあります。

主なリスク・副作用

1. 痛みや違和感    * 装置を装着した直後や調整後に歯が浮くような痛みが出ることがあります。    * 通常は数日~1週間程度で軽減します。

2. 虫歯・歯周病のリスク増加    * 装置の周囲に汚れがたまりやすくなります。    * 清掃不良の場合、虫歯や歯肉炎、歯周炎が進行することがあります。

3. 歯根吸収    * 歯を動かすことで歯根が短くなることがあります。    * 多くは軽度ですが、まれに大きく吸収する場合があります。

4. 歯肉退縮(歯ぐきが下がる)    * 歯肉が薄い方や無理な歯の移動を行った場合に生じることがあります。

5. 歯の失活(神経が死ぬこと)    * 過去の外傷歴がある歯などで、まれに神経が失活することがあります。

6. 顎関節症状    * 顎の痛み、開口障害、関節音などが出現または増悪することがあります。

7. 治療期間の延長    * 装置の破損、通院間隔の延長、ゴムかけの不履行などにより予定より長くなることがあります。

8. 後戻り    * 治療後に保定装置(リテーナー)を適切に使用しないと歯並びが元に戻ることがあります。

9. アレルギー    * 金属アレルギーやプラスチック材料に対するアレルギー反応が生じることがあります。

10. 予期せぬ治療計画の変更    * 歯の移動状況や成長発育、歯周組織の状態により、抜歯・非抜歯方針や治療内容の変更が必要になる場合があります。

矯正歯科の治療例(36歳女性)

治療前

前歯の歯並びを治したいといらした方です。

診査の結果、全体の噛み合わせに歪みがあり、全顎矯正を行って、前歯の歯並びと奥歯の噛み合わせを改善することにしました。

治療方針は上下左右第一小臼歯抜歯後、上下マルチブラケット装置により治療

治療後

約2年後に矯正歯科治療が終了し、針金を外した状態です。

前歯の歯並びがとても良くなり、全体の噛み合わせも理想的な状態になりました。

この後、歯並びを落ち着かせるためにリテーナーと呼ばれる入れ歯のような装置(患者さんがはめたり取ったり出来ます)を1年入れることになります。

治療期間:動的治療21か月、保定期間16か月

治療費:検査診断5万円、装置代65万円、通院回数27回

治療後の歯根吸収、歯肉退縮などは認められず良好な噛み合わせで安定しています。

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