生まれつきの歯並びの関係で、噛み合わせがうまく噛みあわず、顎関節に負担がかかって、それが原因で顎関節症になることが、あります。
特に糸切り歯(犬歯)の噛み合わせは、顎の安定した噛み合わせに、重要な役割があるため、上下の犬歯が噛み合っていないか、不適切な状態で生えている場合には、顎関節症になりやすい傾向があります。
顎関節症になりやすい歯並びには、大別していくつかのパターンがあります。
噛合せた時に、前歯の糸切り歯(犬歯)まで、またはその後ろの第一小臼歯、第二小臼歯までの上下の歯がしっかり噛み合っていないか、もしくは全く空いていて、奥歯でしか噛んでいない場合。
糸切り歯(犬歯)の並びが、前に飛び出しているか、完全に生えていなくて、上下の糸切り歯が噛み合っていない場合。
噛合せが元々深く、噛合せた時に、下の前歯が上の前歯で覆われて、見えなくなっている場合。
歯並びによる顎関節症の特徴は、歯並びの状態によって多少の違いがあります。
噛合せた時、噛んでいる場所が奥歯しかなく、前歯の特に糸切り歯が噛み合っていないと、自分自身で定まった噛み合わせが決めにくく、どこで噛んだらいいのか、わからなくなっている場合があります。
この場合には、両顎の痛み、肩こり、偏頭痛などの症状が出る場合があり、症状が進むと情緒不安定になるなどの症状が出ることもあります。
噛合せは、ある程度安定していますが、噛む位置に微妙なずれがある場合があります。
また、八重歯の後ろの第一小臼歯、第二小臼歯に噛み合わせの負担がかかることが多く、そこが知覚過敏などになっている場合があります。
また、噛み合わせた時に、上下の真ん中の歯の正中線が、左右どちらかにずれている場合があります。この場合には、症状はそれほど顕著ではありませんが、顎の雑音、痛み、肩こり、偏頭痛などの症状が出る場合もあります。
噛合せが全体に深いので、噛合せた時に、下の前歯が上の前歯で覆われて、見えなくなっています。
また、奥歯の被せ物を作る時などに、上下の噛み合わせの高さがないので、被せ物が薄くなったり、穴があくことがあります。
この場合には、顎の痛み、肩こり、偏頭痛などの症状が出る場合があります。
顎の音と痛みを訴えていらした方です。
診査の結果、歯並びの関係で、生まれつき、前歯の上下が空いていて、下の顎が安定せず、また下顎の中心が、向かって左側に大きくずれていることがわかりました。
上の奥歯すべてと糸切り歯を差し歯に変え、 全体の噛み合わせを下げて上下の前歯が当たるようにし、顎を安定させました。
それと共に、下顎 の中心が上顎の中心に来るように、噛み合わせを作り直しました。
下顎の位置が正常に戻ったので、顎の音が消え、痛みもなくなりました。
差し歯にしなかった上下の前歯は、ホームブリーチングをして白くなりましたので、見栄えも良くなりました。
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